この記事で分かること
- 57歳・元システム責任者が、家計簿・資産管理ツールを「自作」しようとして挫折した経験
- Zaimとマネーフォワード ME、両方を実際に使い比べた上でのリアルな使用感の違い
- 「事業会計とプライベートの家計は絶対に混ぜない」という運用ルールの理由
- 最終的にマネーフォワード MEの有料版(プレミアム)を選んだ、決め手となった感覚
この記事を書いている人
- SEとして中規模システム開発会社に5年勤務、私立大学のシステム管理部門に25年在籍し、後半は部門責任者を務める
- 2026年1月1日、57歳で個人事業主として開業。個人の資産管理をマネーフォワード MEで運用中
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この記事の要点(結論・根拠・実践方法)
- 結論:Zaimとマネーフォワード MEはどちらも優れたアプリで、選ぶ基準は個々の環境次第。私はインデックス投資との親和性を重視してマネーフォワード MEを選んだ
- 根拠:口座連携の自動化、事業会計との分離、資産推移の見える化という3つの軸で比較した結果、投資家としての自分の使い方に合っていたのがマネーフォワード MEだった
- 実践チェックリスト
- [ ] まずは無料版で、自分の口座連携数(何行・何証券会社を連携したいか)を数えてみる
- [ ] 事業を営んでいる方は、プライベートの家計簿アプリと事業用の会計ソフトを最初から分けて運用する
- [ ] ポイントよりキャッシュの出入りを重視するか、自分の管理スタイルの優先順位を整理する
「とりあえず自分で作ってみるか」が招いた、ただの数字の羅列
元エンジニアという職業病のせいか、何か課題があると「とりあえず自分で作ってみるか」という発想になりがちです。家計簿や資産管理も例に漏れず、「簡単なツールくらい自作でなんとかしよう」と手を動かした時期がありました。
しかし、苦労してできあがったのは、ただの「数字の羅列」でした。過去から現在、そして未来へのお金の動きを視覚的に捉えるのは想像以上に難しく、早々に壁にぶつかったのです。
「作る時間」を「稼ぐ力」に投資する決断
最初は「簡単な家計簿や、お小遣い帳程度で作れれば十分」と思って手を動かし始めました。
しかし、いざ形になり始めると、だんだん欲が出てくるのがエンジニアの性です。「アレも自動化したい」「コレも視覚的に管理したい」と機能を広げようとした結果、ぶち当たったのは開発技術以上の壁——「お金に関するドメイン知識(財務や資産運用のロジック)」の深さでした。
収入、支出、振替の扱いから、資産ポートフォリオへの振り分けまで。これらを個人でゼロから網羅しようとすると、膨大な時間が溶けていきます。
ツール構築を通じて得た知見自体が無駄だったとは思いません。しかし冷徹に振り返れば、当時の自分にとって、費やした時間やリソースに見合うだけの実利が得られたとは言えませんでした。
「この時間があるなら、自分の『稼ぐ力』を強化する方にコミットした方がいいのではないか」
それなら出来合いの優れたサービスを利用して、空いた時間で別のことにコミットしよう——元々「長いものに巻かれる」のが得意な私は、素直に既製品の有名アプリに頼ることにしました。
実際に使ってみた、私の正直な感触と世間との「ズレ」
選んだのは定番の「Zaim」と「マネーフォワード ME」。実際に両方を使ってみたところ、どちらも使い勝手自体は非常によくできていました。レシートの読み取り精度はZaimの方がやや上に感じたり、マネーフォワード MEの口座連携の速さが際立っていたりと、それぞれの癖が見えてきました。
世間では「ポイ活」「夫婦共有」「手入力のしやすさ」などで比較されることが多いようですが、私自身のリアルな感想は少し違います。
①「1円単位で合わせる」が、手入力は絶対あり得ない
世間では「細かく付けたいなら手入力やレシート撮影」と言われますが、私の感覚は違います。家計簿である以上、1円まで合わないと意味がありません。かと言って、手入力なんてあり得ません。チェックはするとしても、極力自動化することこそがアプリを使う本当の意味だからです。
それはZaimもマネーフォワード MEも同じです。分類などは自分なりのルールで決めればよいのですが、初期仕訳が「未分類」などに放り込まれてしまうと、結局こちらの手間が増えます。決めたルールのまま勝手に運用できるのが理想であり、自由度が高いことが逆に手間を呼ぶようでは本末転倒なのです。
② ポイントはおまけ。重要なのは「キャッシュの出入り」
「ポイント残高が一元管理できて便利」という声もありますが、ポイントを使ったかどうかは結局領収書を見ないと分かりません。そもそも生活費としてのキャッシュ管理が主目的であり、ポイントは「あればラッキー」程度のおまけです。ポイントの管理に気を揉むより、実際のキャッシュがどれだけ出て行って、どれだけ入ってきたかを重視するのが私のスタンスです。
結論:インデックス投資家としての「生の感情」が決め手に
最終的にどちらを選ぶか。決め手になったのは「資産の見え方」でした。
Zaimもマネーフォワード MEも、それぞれ優れたアプリです。どちらが良い・悪いということではなく、どんな環境で、何を重視するかによって、向いている方が変わるというのが率直な感想です。
私はNISAなどでインデックス投資をしています。理屈の上では「買ったらほったらかし」が正解です。しかし、現実はそうもいきません。元本保証されないリスクを背負って株式投資をしている以上、「昨日はどうだったか」「今はどうなっているか」「明日はどうなるか」は、人間どうしても気になってしまうのが本音です。
この「今、自分の資産がどう動いているか」というリアルな気になりに、投資との親和性という観点で最も応えてくれたのが、私の場合はマネーフォワード MEでした。
マネーフォワード MEの主な特徴
マネーフォワード MEは、銀行口座やクレジットカード、証券口座などを一元管理できるアプリです。2,400以上の金融機関とAPI連携し、自動でデータを取得。あちこちにまたがる資産の状況や推移をまとめて把握できます(資産管理アプリ利用率No.1※)。
- すべてのお金を一元管理:複数の金融機関の情報を一つのアプリで管理でき、資産全体の状況を簡単に把握できます
- 自動データ取得で手間いらず:銀行や証券口座のデータを自動で取得し、手動入力の手間を省けます(プレミアム版では一括更新・自動更新の頻度アップに対応)
- 資産の推移・内訳グラフを自動作成(プレミアム機能):資産の推移やバランスの内訳を自動でグラフ化し、状況を可視化できます
- 支出の見える化:日々の入出金を自動で一覧化し、カテゴリ別に家計簿を自動作成。無駄な出費を見つけやすくなります
無料版は連携できる口座数に上限があるため、複数の金融機関を横断して管理したい方は、プレミアム版の利用を検討する価値があります。
※資産管理アプリ利用率No.1 調査委託先:株式会社マクロミル/調査期間:2024年8月13日〜2024年8月16日/調査手法:インターネットリサーチ/回答者:20代〜60代の資産管理アプリ利用者1,034名
マネーフォワード MEを有償版にする
もう少し資産の見え方を細かく確認したいと感じるようになり、素直に「マネーフォワード ME」を有償版(プレミアム)にしようという結論に至りました(※事業経費にはせず、個人利用として割り切って支払います)。
マネーフォワード MEの有償版は、総資産額のみならず銘柄ごとの動きも分かるらしい……。元エンジニアとしては、この視覚的フィードバックには大いに期待しています。「きっと良いことがある」と信じて使い倒してみるつもりです。
もし「マネーフォワード MEの有料版でこんな使い方が便利だよ」「ここをチェックするのがおすすめ」という活用法があれば、ぜひコメント欄にて教えていただけると嬉しいです。
※なお、選び方の基準はあくまで私個人の環境・感覚に基づくものです。ご自身の環境(連携したい口座数、重視するポイントなど)に合わせて、Zaimとマネーフォワード ME、両方を実際に試してみることをおすすめします。
今日からの一歩
- まずは無料版のZaimかマネーフォワード MEで、実際の口座連携数と使用感を試してみましょう
- 事業を営んでいる方は、プライベートの家計簿アプリと事業用の会計ソフトを、最初から明確に分けて運用することをおすすめします
- インデックス投資を実践している方は、資産の見える化ツールを使うことで、暴落時にも冷静さを保ちやすくなります
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